ドンっ…!!!
「…ったぁ。」
「すいません。大丈夫ですか?ってゆづ?」
下を向いてると、人に当たった。当たった人は陽チャンだった。
「…陽チャンっ!!」
優月は抱きついていた。抱きつくとなんだか、安心して涙が溢れてくる。さっきは、涙なんてっ思ってたのにね?
抱きつく優月に戸惑ってる陽チャンがなんだか可愛くて、今度は笑えてくる。
「えっ!?ゆづ?何、どうしたの?」
「陽チャン、優月ね、ヒドい事しちゃった…。」
優月はすべて打ち明けた。
「そんな事ないよ。俺は、ありだと思うよ?でも、優月は優月だし、いいんだよ。」
陽チャンは意外な言葉をかけてくれた。「陽チャン、陽太君知ってんのかな?」
「言ってないんじゃないの?別れてるんだし?」
じゃあ、陽太君は自分の子供がいるの知らないの?
「だよねっ…!!」
プルルっ…!!
会話の合間に流れた着信音。シンプルな着信音は陽チャンのもので、陽チャンは表示を見ると電話にでた。