次の日…






「おはよう麻里亜。」





そう言ってきたのは夏菜だった。







「おはよう夏菜。さ、紗那は?」






「華実んとこ」






華実と紗那とあと数名が、鬼ごっこをしていた。







「鬼ごっこかよ…って感じよね」






「んふ」






鬼ごっこ…







あたしは 鬼ごっこに嫌な思い出がある。





というより、「走ること」に

嫌な思い出がある。