三人だけの誕生日会

『じゃあこれは母さんから』

そう言って靴の箱を僕に手渡した。

箱を開けると真っ白な靴が入っていた。

靴に足を入れてみた。

ちょっとブカブカだった。

『あれっちょっと大きいね。ダメな母さんだよね。ホントに母さん馬鹿だからね。』

少しだけ申し訳なさそうな顔をお母さんはしていた。

『大丈夫だよ。僕直ぐに大きくなるから!直ぐにピッタリになるよ。』

『そうだよ。健太は直ぐに大きくなるから大丈夫だよ!』

僕と兄さんの言葉に直ぐに笑顔を取り戻したお母さんは自分の分のショートケーキを半分に分けて
『じゃあこれも食べてもっともっと、大きくなってね』

そう言って僕の皿に半分に分けたショートケーキと苺を置いてくれた。