どれだけ時間が経ったか知らないけれど 突然、目の前に白い空間が出来た。 周りは薄暗かったけど、 そこだけは光ってて、 先が見えなくて。 「いきなよ」 そっちを見ていると、彼が言った。 多分、戻れるんだ。 なんとなくそう思った。 だけど彼の方をもう1度振り返ったら、 もう、前を向く事は出来なかった。 気がついたら、光は消えていた。 【選択027・終】