ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

杉山は、それをコクっと頷いて受け取った。

「ありがとう………。」。

ケースを両手で包み込むように持ち替え、杉山は俯いたままになった。

「…すぎ…。」。

清水の声が合図になったのか、目を真っ赤に腫らした杉山が顔をあげ、ケースを開けると中から指輪を取りだした。