ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

その背に田賀谷は、

「投げるよ、あいつなら。」。

と、声をかけた。

その声に立ち止まって、振り返った奈月は、じっと田賀谷を見つめた。

『なんて……眼力を持っている女の子なんだ…。何が、この子をこんなに強くしてるんだ…。』。

田賀谷も負けじと、視線を逸らさない。