ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

『シャッー!』

事を済ませた藤崎はカーテンを勢いよく開けた。

「充君…、ここは病院だよ。言葉には…。」

杉山に散々罵声を浴びせたせいで、口調は普段に戻りつつあった。

「は……い……。」

杉山は、藤崎の顔を見る事なく、うなだれた。