王子様の秘書様


「ほら、まどかさっさと終わらせて帰るぞ!」



『あ、うん!』




そらから二人でせっせと手を動かし、なんとか6時までに終わらせた。


なんでこんなに仕事溜めてたんだってくらい


すごい量だったわー・・・。






『ありがとね、神楽ー。一人だったら今日中に終わらなかったよー』


「ん?いいって。俺がしたくてしたんだし」




・・・いい男だね、神楽は!



じーっと神楽を見つめていると、ふいっと目を逸らされた。





「帰んぞ」



そっぽを向きながら、差しのべられた神楽の手。


その手がやけにうれしくて、腕に抱き着いてやった。