【企】blue*back



――――怪盗レッカの巣窟。


古い石壁と黒い鉄格子でできた洋館。

中は怪盗が人々から奪ってきた盗品で溢れている。

それを高い所からシャンデリアが照らしていた。



この辺りでは陽が昇ることはない。

一日中夜。

年中夜。


空は厚い雲で覆われ、青い月だけが煌々と存在しているだけ。



だから窓の外を見ると少し寂しくなる……。


一人ぼっちの月が……まるで……。




誰かと話をして気を紛らわせたいけれど……

怪盗レッカは近頃、探偵団と警視庁の目を盗み、

どうやって狙った品を奪うか……そればかりに夢中になっていた。