愛して野良猫




雷揆組は浬音を欲しがっていた



浬音はケンカができて


誰にでも信頼される子だった



俺と浬音は雷揆組が嫌いで


雷揆組は…浬音を気に入っていた



雷揆組は何度も何度も……


俺達のところへ来た



そして毎回…


浬音を雷揆組に入れようとしていた




「浬音が死んだ後‥雷揆組組長の女の腹の中に子ができた」


「……それが‥リオ、ン?」


「‥そうだ。あいつはその子供に…リオンと名付けた」