愛して野良猫

｢…父さんの命令か？｣


｢さあ…｣



泰斗はクスクス笑い出した



…何が可笑しいんだ


こんな状況で‥


なぜ笑える



｢…余裕みたいだな｣


｢‥えぇ。少なからず…貴方よりは…｣


｢どういう意味だ｣


｢ふふっ…………こういう意味ですよっ｣



ブツッ!!!!!!!



｢…ぐぁ…っ｣


｢……油断しちゃダメじゃないですか‥｣


｢っ‥たい…とっ…｣


｢…ナイフは……便利ですね｣



泰斗は


俺の腹に刺したナイフを


抜き取ると


クスッ‥と笑った