何故、浬音が陽炎にしたのかは


分からないが‥



『陽炎』という名は


彼女に合っているような気がした



「玖音様……どちらに‥」


「倉庫に行く予定だったが……お前をある奴に会わせてやる」


「…どなたに‥」


「会えば分かる」



俺は倉庫ではなく‥


ある人の元へ向かっている



「後少しだ」


「…玖音様……この方向だと、浬音様の墓ですか?」


「あぁ」



正確には…


浬音の墓で待ち合わせ


だがな