カーネーション一本とカードをあげたら、母親は微妙な顔をしていた。 娘が遊びにお金を使ったから安上がりだと不満に思ったのかもしれない。 それでいい。 「ちょっと、詩絵〜、一本だけ?」 母の日は母の日と言いながら詩絵の日だと詩絵は思った。 子供の茶番に付き合ってくれる優しい母の日。 少し涙が見えたのは錯覚。演出。