「−ということで、転入生の宮澤麻衣さんです。宮澤さん、悪いけどしばらく一番後ろの席にかけてもらえるかな。」 「はい。よろしくお願いします!」 クラスがざわめく。 「わー美人ー…」 「すげぇオーラあるなぁ…」 「あの交差点の角のとこ!あの立派な家に住んでるらしいよ!」 転入生とは好奇な目で見られがちだ。 しかし麻衣の家はいわゆる転勤族。 このような扱いにもなれていた。