「初めてだな、ここに入るの……。」と潤。 「あたしも…。」と樹里亜。 「俺もだな…。」と歩夢。 3人は来たことなかったんだっけ。 あたしたちの目の前には、金や宝石で装飾されている大きな扉…。 コンコン 『はい♪』 「アリスです。」 『早かったんだね♪入って♪』 「失礼いたします…。」 扉の向こうからは、キャピキャピとした甲高い声…。 語尾には必ず"♪"がつくほど。 ……香苗様ね。 あたしはゆっくりと手をかけ、禁断の扉を開いた……。