そんなこと、考えてもみないことだった。 「あたしは……。」 あたしが復讐したところで、アリスさん達に何か影響が出るとは到底思えない。 でも……、確かにあたしは直接は何も関わってない。 だから、不満がないと言えば嘘になる。 「……まぁいいわ。 あなたが何もしなくても私達は困らないもの。 ……でも。」 柚菜様が一息置いた。 このあとに続く言葉は全く想像がつかない。 「そろそろ、私達も行動を開始させてもらうわ。」 そう言った柚菜様と隣にいる梨華様の顔は、怪しい笑みを浮かべていた。