私が生まれたのは超が付くほどのド田舎だった。


周りには森に田んぼ、
家の近くには小川が流れ、
夏にはせみたちの大合唱。

…そんな場所。



今考えてみると、我ながらすごい場所に住んでいたなぁって思う。




ただでさえ村の人数が少なかったから、同じ学年の友達も数人しかいなくて…

いつも同じメンバーで遊んでいた。



でも学年が上がるにつれ、みんな都会に引っ越して行った。

1人、1人…
ついに私1人だけになってしまった。




そして…



最後の1人、立花そよ(たちばな そよ)。
今年高校1年生。
あたしは今…




…都会にいる。