「泣いてなんか・・・」



「泣いてるのにそんなこと・・・言わないで欲しいな」



「ごめん。」



私は目から出てくる涙を止められなかった。



「ちょっと!何してるの?」


さっきの声。


ここの保健室の先生だったんだ。




「すみません。
彼女を泣かせちゃったみたいで」



「女の子を泣かせちゃ駄目でしょ!?」



「だって涙目で上目遣いで迫られたら
男ならキスしたくなるでしょう?」


緒川総司くんの言葉に


私は目を見開いた。