「怖いな。
事実を言ったまででしょう?」



「フッ。
生意気になったな」



「それはどうも」



俺はもう一度


耳にイヤホンをして


奏にもう行っていいと告げた。



『俺も譲りませんから』



口元がそう言っていた気がする。


俺は、イヤホンから音漏れがするくらい


大きくして音楽を聴いた。



【爽也Side終】