「お母さん! お父さん!やっと3人で何処かに行けるね」 女の子は私の手をとってそう言った。 「そうだな。 やっと莢乃(さやの)の夢が叶うな」 「うん!!」 誰ヤン。 莢乃ちゃんって? 「ほら、お母さんに挨拶しろ」 「・・・。 あっ!私は相馬莢乃です」 ・・・相馬? 「あんた子供いたの!?」 「ちげーよ。 お前と俺の子だ」