黙って下を向いている莢斗



「もし妹がお兄ちゃんって言わなくなったら、相馬じゃなくていいわよ。
とにかく、今は相馬・・・ねっ!」



不機嫌ながらも頷いた莢斗


私は笑った。



満足。満足。




「そういえば明日、退院だって。」


「そうなのか?」



「うん。何処か行く?」



私の提案に莢斗は言った。




「あんたらで行ってくれば?
俺は莢乃と遊んでるから」