「爽香!
何言ってんだよ!」



「親としてじゃない!
一人の人間として殴らせろ!」



私は拳を作った。



「殴りたきゃ!殴れよ!」




そう叫ぶ莢斗



「バーカ。
殴るわけないじゃん。」



「はぁ?」



「私が嫌いなのは構わない。
けど本当のつながりを持った妹まで嫌いになろうとしなくていいんじゃない?」



「・・・。」



「あんたは相馬莢斗。
妹のために相馬でいなさい!」