バスの中は無言だった。 しゃべることが無かったワケじゃないけど なんだか喋れなかった。 「あれ・・・お父さん?」 信号待ちの時 莢乃ちゃんがポツリと口にした。 「えっ!?」 何処何処と言いながら見ると 「嘘・・・」 女の人が爽也の腕に 自分の腕を絡ませている瞬間だった。