「お母さんは馬鹿爽香じゃありません!」 莢乃ちゃんは手を広げ、そう言った。 「そうだよ! 馬鹿じゃありません!」 「はいはい。 じゃ、書いてくれるか?」 私は頷いた。 一つ一つ丁寧に書いていく 「わぁ!お母さん字上手」 「へっへ。ありがとう」 すべてを書き終わると 満足そうに爽也は笑っていた。 「ほら。正式に母親になったぞ・・・ もう顔見せろよ」 ーガラガラっ 爽也の言葉が合図のように 病室のドアがゆっくり開く ―――冗談でしょ!?