そして笑って



『莢乃には
いつまでもお兄ちゃんって
言われる気がするんだ・・・
當間に戻るのは、お兄ちゃんって呼ばれなくなってから。
でも・・・いつまでも俺は
あいつのお兄ちゃんだから』



そして、数日前


息を引き取ったらしい。



私の約束を覚えてくれていた。




「たった数日で
莢斗くんは、星になったんだ・・・
何か・・・
信じられないな」



私はポツリとつぶやくと


一粒だけ涙を流した。