「莢斗くん・・・」



私はソラを仰いで



笑った。



流れ星が何個も落ちていて



星がビックリするくらい


綺麗に輝いていた。




「綺麗」


「綺麗だな。
本島も、綺麗に星が見えるんだな」




もう病気がそこまできていた莢斗


最後は爽也にこう言ったらしい。




『父さんが惚れた人
・・・凄くいい人だと思う。
俺まで惚れちまった・・・
莢乃を頼む・・・
俺は最後まで相馬でいるよ・・・』