「爽香? あいつ・・・婚姻届って言わなかったか?」 『莢乃は望んでる』 「何それ。 拒否権は用意されてないって言うの?」 「爽香?」 私は掛け布団を握り締めた。 手をはなすと シワシワになっていて その様子に奏は理解出来てなくて 「私受験してないんだよね? 高校行けないの?」 そんな話題を振ると 分かりやすく、表情を明るくさせた。