「爽・・・香さん」



ぎこちなく私の名前を言う莢斗くん


そこはまだ中学1年生だ。



「でも・・・無理かも知れないね」



ーガラガラっ



「「!!」」



看護士さんたちに


バレて


怒られると覚悟した。



「爽香・・・
最初で最後の家族旅行に行こうか?」



「爽・・・也。
何でここに?」



すると爽也はぎこちなく笑った。



「話をするために
旅行しよう。
最初で最後のな・・・
それですべて終わらせよう」