沙織は下に落ちていた破片を広い 手で握った。 「キャァァァァ」 沙織の手のひらから血が落ちる。 周りの人間は沙織から遠ざかっていった。 「爽香・・・逃げるぞ!」 「うん・・・」 「爽・・・香?」 「駄目だ・・・ 足が動かない」 何を怖がってるの? 逃げなきゃ・・・。 「爽香・・・ 爽香・・・ ゆるさない。 ゆるさない。」 呪文のように言う 沙織がゆっくりと 爽香に近づいていく・・・ 「ゆるさない!!」