叫ぶように言った私に、膝立ちのままポカーンと口をあけている正典さんは言う。


「……はは。
なんか、早紀ちゃん、らしいや」


「ん?前の私も、こんな感じ?」


「うん。まんまだよ…。
本当に何一つ変わらない、俺が好きな早紀ちゃんのまま」


「ふーん。…そっか!」


なんか、嬉しい。


正典さんが、好きだったままの私でいれたことがっていうより……。


今の私も好きって言われた気がしたから。


クリスマスが終わるのも気がつけば、残り一時間ほどになってた。


「よし!正典さん、雪だるま作ろう?」


やっぱ、雪の遊びの締めくくりと言えば雪だるまでしょ!


「…うん。作ろうか?」


「おっきーいの作ろうね!」

「はいはい!」


正典さんは、私が差し出した手を掴み立ち上がった。

それから、私達が踏んで汚れたりしていない雪を集めて丸める。


雪だるまなんて、もう何年も作ってないから結構手こずっていた私をよそに、正典さんは器用に雪の玉を固めていく。