「えー!! いいじゃん。ちょっとくらい見せてよー」


口を尖らせ、すねるたまき。


まるで子供のよう……。


「ダメ。ダメ。これは涼宮君の……」

「別に見てもいいよ」


すだちが言い終わらないうちに碧様が言い切った。


「やっり~! 碧君……じゃなくて涼宮君ってイイ人!」


それを聞いて喜ぶたまき。


「別に『碧君』と呼んでもいいよ」


たまきに碧様が許可を下す。


えー!!


下の名前で呼んでもいいのー!?


いいなー、たまき。


私も呼びたい……。


ってか、さっきから聞いてると碧様って寛大。


思ったよりお優しい方!


「じゃあ、今度から『碧君』って呼ぶよ」


「かまわないけど」


「もっと、とっつきにくい人だと思ってたけど碧君って超イイ人だね」



気軽にたまきは碧様と話してる。


友達作りのプロである、たまきは自然と友達の輪に馴染んでる。


すごいなー。


たまきを見習わないとなー。


『とっつきにくい人だと思ってたけど』って本人の前で言うのは、KY発言だと思うけ
ど……。