空と海が交わるとき


あの時は、意味が全く分からなかった




けど今なら分かる気がする




「湊…お前、海の民を助けたんだってな。」



計の言葉に俺はあの日を思い出す。



さすがに…情報が回るのは早いな



「お前…もしかして空と海の民が共存出来ると思ってるのか?」



俺は果てしなく遠い水平線を見て




「…あぁ。」


と頷いた。




「父さん達はずっと、空と海の共存を望んでた。いつか実現すると…信じていたんだ。


だからその意志は、息子の俺が継ぐ。」