五年前の今日 その日は凄い雨で 俺は、久々に会う両親と街中を歩いていた。 この時はまだ、自分が空の王子だなんて知らなくて 逆に、滅多に一緒に居れない両親を不思議に思っていた。 ーー湊、次はどこに行きたい?ーー 優しく笑いかける母さん。 けどその時の俺は、所謂反抗期に入った頃で… ーー…別にーー そっけなく返す事しか頭に無かった。