司の声に、蒼我は後ろを振り返る。 一人、こっちを見て近づいてくる女性 「お久しぶりです、司君。」 どこか莉子と里奈に似ている、その女性 海崎理穂 「全然大学で会わねーもんな。どこいんの?」 「司君こそ。」 ハハッ、と楽しそうに笑う姿は莉子そのものだった。 「理穂さん、今日は湊さんと一緒じゃないの?」 蒼我の問いに、司も辺りを見渡す。 「ほんとだ!湊の奴、最愛の彼女を置いてどこ行ったんだ?」 『最愛の彼女』という部分を強調して司は言った。 「…今日は、莉子さん達のところに行くって。」