そう叫んだ佐々木の瞳から、涙がポロポロと零れていく。 それを俺は、見ているしかできなかった。 「…あの日、俺は言ったよな?『俺の全部をやる。』って。」 あの日 例え嘘でも、俺と佐々木が付き合う事になったあの日 「その言葉通り、俺は行動してきた。手も繋ぐし、キスだってする。佐々木が望むなら、それ以上の事だってしてやるよ。 けど…。」 たった一つ 譲れないもの 「心だけは、佐々木にはあげられない。」