自分を制御出来なかった




ずっと側に居たのは俺なのに



隣に居たのは、俺なのに




「何で…西脇なんかに。」




俺は空に向かって手を伸ばす。



どれだけ手を伸ばしても





ずっと側に居た空でさえ、届かない




「…何で俺が、空の王なんだ?」




何も掴めない拳を握り締めながら呟いた声は




どこかに消えていった。