「心さん?大丈夫?」

「………進、君。」
「ん、正解。………大丈夫?」

「………私、何かした?」

「………ん。別に、いいんだけどね。」
「ひょっとして……また真を呼んでいたの?」



苦笑は、『肯定』。



「真の夢をみたの。私達、中学生だった。夢というより、回想?思い出したの。真との記憶。」

「………どんな思い出?」

「泣いてた私を、真が慰めてくれたの。私のこころは、自分が守るんだって。」

「心さんは、繊細だからね。」

進君がためらいもなくそう言ったことに少し驚いた。