「は?え?二人って、知り合いなの?」

進君が目を丸くする。

「心は会社の同期で、親友よ。でも、なんで、心と進が一緒にいるの?」

「あ………真由。進君は……亡くなった私の………彼の弟さんなの。」

「え?……………どういう、こと?…………ま、さ、……か……。」


真由の様子が、一変した。

身体が震えだす。

「真由……?大丈夫?どうしたの?」

真由は応えない。
代わりに真由は進君をみつめる。



「し……ん。まさか、そんなこと、嘘、でしょう?」



私には、意味がわからなかった。
進君は真由に向かって、首を振った。