「俺、心さんの役に立てないかな?」

そう言いながら、進君はベッドのサイドテーブルから財布を取り出して、私に名刺を渡した。




「………心理、療法士………?」




名刺には、『心理療法士 蒲田進』
と書かれていた。






「そう。俺は心理療法士なんだ。俺に、治療を任せて欲しい。」