「兄貴は………心さんの幸せを一番願ってる。だからこれ以上、傷つかないで下さい。」
「進君………。ねぇ、進君?真は。真は、幸せだったかなぁ?」



私のその言葉に、進君は呆れたようにため息をこぼした。

「あなたは………あなたって人はなんでそうなんだよ?自分だって傷ついてるのに、なんで他人の気持ちが一番大切だって、思えるの?」

そう言われて抱き締められて。
進君は言ったんだ。





『幸せだったに決まってるじゃん。心さんに愛されたんだから。』