真の生きた記録は、ほとんどがありふれた、簡潔に書かれた記録。 何時に起きて、どこに行き、誰に会ったか。 映画の内容を考察しているものもあった。 進君の名は、真の記録にたびたび登場していた。 ―今日、進が俺に会いにきた。 あいつが俺ん家に頻繁にくるようだと心配だ。あいつはいつも、ピンチになった時に俺を思い出すようだ。―