なのに。
どういうわけか、私は真がいなくなったあの日、進君のそばで眠りについたあの時以降、快眠することが出来なくなった。



真の声が聞こえるの。
何度も何度も。
眠りにつこうとするたびに、夢と現実のはざまから、真の声が聞こえてくる。


なんとかまた会いたくて飛び起きるのに、目を開けたそこに真はいない。


愚かにも、何度も繰り返してしまう。

………今度こそ。

そう思ってしまう。



だって、もし真が会いにきてくれたのに私が気がつかなかったら?