「うん……真は、強くて、優しい。そういう人だったよね。」




『……心ちゃん!!大丈夫?』



あれはいつだったかな?
真が私を助けてくれた。
昔、私は犬が苦手で。
あの時も、野良犬が睨んできて、こわくてしゃがみこんで動けないでいた。

そんな時、駆けつけて助けてくれたのは真だった。




「まこ……と………ま、ことぉぉぉ………。」




「…………心さん。」