「どんな人?」

「中学の同級生なんだけどね。優しくて………素敵な人だよ。」

自分の口からこぼれた言葉に、自分でも驚いた。



自分の彼氏を『素敵な人』なんて表現をしたことは今までなかった。

でも、真はそんな表現がぴったりあう人だって思った。



優しくて、一緒にいて楽しくて。



私を愛してくれて。



真との未来は幸せなんだと、この時の私は信じきっていた。