荷物はあまりなかった。でも、この部屋にある私のものは小さいものまで全て、持っていこうと思った。



『あなたを失うことが怖かった。でも……今のままじゃ、駄目なんだろうな。』

進君。私だって……怖いよ。
猫のぬいぐるみを、ぎゅっと抱き締めた。
進君がこれをとってくれた時……嬉しかったなぁ。


すぐに、私の宝物になったんだよ?

毎日撫でて、あなたを想った。
ねぇ、あなたは知ってた?


そして、一枚のCD-ROM。
真の日記。コピーして、進君が私にもくれた。

真のもので私がもっているのは、これしかない。真から私への、ラブレターでもある、日記。