「愛してます。」

きっぱりとした、低い声が部屋に響いた。
瞳から涙が流れるのがわかる。


嬉しくて、でも悲しかった。




「愛してます……あなたを。」

知らなかった。違う、信じなかった。
愛されたら、愛しすぎてしまうから。