「もう……私も、そばにはいられないよ………。」

あなたを、傷つける位ならば。



美姫さんの言うとおりだ。
私はきっと、進君と居て真を想わずにいられない。

進君に、真をみてしまう時がある。

進君を否定したいわけじゃない。
でも、私は真を………消せない。






―フワリ―



温かな。
本当に温かな温度が私を包んだ。
この温度が、好きだった。




「進君。」