「はいよ。」 結局、あれから五回も挑戦して進君は私の欲しがったぬいぐるみをゲットした(アームで持ち上げられなかったらしく、アームの端を使ってぬいぐるみを転がしていた)。 「わぁ……ありがとう!」 ぬいぐるみ特有のふわふわとした感触に、嬉しくなって自然に笑顔になっていた。 「どういたしまして。」 そんな私に、また笑顔で返してくれる進君に、頬が赤くなる。私はそれを必死に隠すためにくるりと顔を進君からそらした。 「心さん?」