「あ……。」
「?何?」

ゲームセンターの前を通って、UFOキャッチャーの景品のぬいぐるみに視線がとまる。

みたことがない、ネコのキャラクターのぬいぐるみ。目がキラキラしていて、私を呼んでいるみたいで。

「あのぬいぐるみ?欲しいの?」

「えっ!や、可愛いけど、私UFOキャッチャーでぬいぐるみとれたことないし……。」
「とってあげる。……っていっても、俺もそんな巧いわけじゃないんだけど。」

『行こっ。』そういって、進君はゲームセンターに私を引っ張っていく。