こころ







「どうぞ。」

ひとまず美姫さんをリビングに通して、お茶を用意する。
私は進君に全て話して構わないと言った。一緒に暮らしている理由について。
だから、進君は美姫さんに話したのだ。いきさつを。

「……ありがとうございます。……もう、長いんですか?でも、半年程前にここに来た時には心さんはいらっしゃらなかったから、その後?」

「そうだな。三ヶ月位前の話だ。」

三ヶ月。もうそんなに経っていたなんて気付かなかった。
もう、なんだけど、『まだ』という気もしてくる。
真がいなくなってから、時間の感覚がないのだ。